具体的な相談事例

これまで取り扱ってきた事件の傾向をもとに、よくある相談状況と、初期段階で検討する対応を分野別に整理しました。

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相談事例の見方

各事例では、相談時に多い状況、弁護士が最初に整理する対応、解決方法を選ぶ際のポイントを示しています。実際のご相談では、現在の段階と希望する解決を確認し、必要な手続と費用をご説明します。

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資料が揃っていなくてもご相談ください

投稿URL、契約書、警察からの連絡、相手方とのやり取りなど、手元にある資料から確認します。時間の経過で選択肢が狭まる問題もあるため、資料が完全に揃うまで待つ必要はありません。

発信者情報開示・投稿削除

SNS、口コミ、画像・動画の無断掲載等について、被害者側と投稿者側の双方から相談を受けています。

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医療機関や店舗に、事実と異なる口コミを書かれた

ご相談の状況
Googleマップ等に、サービス内容や対応について事実と異なる断定的な投稿があり、信用・集客・採用への影響が心配になっている。
検討する対応
口コミ全文と前後関係を保存し、単なる感想か、具体的な事実の摘示かを整理します。削除請求と投稿者特定のどちらを優先するかを確認し、任意請求、仮処分、発信者情報開示等を検討します。
ポイント
低評価であるだけでは削除できるとは限りません。表現の内容、真実性、対象が特定できるか、事業への影響を個別に確認します。
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X等で匿名アカウントから中傷や晒しが繰り返されている

ご相談の状況
同一または複数のアカウントから、名誉を害する投稿、個人情報の暴露、画像の拡散等が続き、相手を特定して止めたい。
検討する対応
各投稿のURL、日時、アカウント画面、投稿前後の文脈を保存します。媒体が保有する情報を確認し、サイト運営者等と接続事業者に対する開示手続、ログ保存、削除、特定後の請求を組み立てます。
ポイント
投稿削除と投稿者特定は別の手続です。通信記録には保存期間があるため、反論や法的措置の宣言をする前に証拠を確保します。
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動画・写真・イラスト等を無断転載された

ご相談の状況
制作・配信したコンテンツが、SNS、まとめサイト、ファイル共有サービス等に許可なく掲載されている。
検討する対応
原著作物、公開時期、権利関係、転載先を確認し、削除申出、発信者情報開示、損害賠償等を検討します。転載先が複数ある場合は、拡散状況と費用を踏まえて優先順位を決めます。
ポイント
著作権侵害として構成するには、権利者であることと、無断利用の内容を示す資料が重要です。元データや公開履歴を保存してください。
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なりすましや私生活上の情報の公開を止めたい

ご相談の状況
本人を装うアカウントが作られた、住所・勤務先・家族関係などを公開された、本人の写真が意図しない文脈で掲載された。
検討する対応
なりすましによる混同、公開情報の私事性、本人の特定可能性、公開範囲等を確認し、プラットフォームへの申出、削除、開示手続を検討します。危険が切迫している場合は警察等との連携も検討します。
ポイント
画面だけでなくURL、プロフィール、フォロワー数、拡散先、第三者からの問い合わせ等も保存すると、被害の説明に役立ちます。
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開示請求に関する意見照会書が届いた

ご相談の状況
プロバイダから突然書面が届き、自分の投稿について発信者情報の開示に同意するか回答を求められている。
検討する対応
回答期限、対象投稿、請求理由を確認し、投稿の文脈、根拠資料、相手方との関係を整理します。開示への意見だけでなく、削除、将来の損害賠償請求や示談も見据えて対応します。
ポイント
無視した場合でも手続が進むことがあります。他方、事実関係を確認せず全面的に認めることも避け、期限内に方針を決めます。

消費者事件

契約の解消だけでなく、相手方の特定、送金経路、実際の回収可能性まで分けて検討します。

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訪問販売やリフォーム契約を解約したい

ご相談の状況
自宅で長時間勧誘されて契約した、説明と工事内容が違う、家族が高額な契約をしていたことが後から分かった。
検討する対応
契約書面、勧誘時の説明、工事やサービスの実施状況を確認し、クーリングオフ、取消し、解約、返金請求等を検討します。必要に応じて消費生活センター等とも連携します。
ポイント
使える制度や期間は取引類型と交付書面によって異なります。書面に不備がある場合もあるため、期間を過ぎたと思っても確認が必要です。
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SNSで知り合った相手に投資・暗号資産への送金を勧められた

ご相談の状況
投資、副業、交際等をきっかけに送金し、利益が表示されているのに出金できない。追加の税金や保証金を要求されている。
検討する対応
アカウント、メッセージ、送金先、決済方法、取引画面を保存し、相手方や関係事業者の特定可能性、請求根拠、口座凍結や回収手続の可能性を検討します。
ポイント
追加送金で被害が拡大する例があります。法的請求が可能であることと、現実に資金を回収できることは分けて見通しを説明します。
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借入先が増え、返済を続けることが難しい

ご相談の状況
複数の貸金業者やカード会社への返済があり、生活費を借入れで補う状態になっている。督促や訴訟にも不安がある。
検討する対応
債権者、残高、収入・支出、資産、保証関係を一覧化し、任意整理、個人再生、自己破産等を比較します。過払金の可能性がある取引は履歴を確認します。
ポイント
手続だけでなく、住居、仕事、家族、保証人への影響も含めて選択します。早期に全体像を把握することで、選べる方法が増える場合があります。
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事業を続けられず、法人と個人の債務を整理したい

ご相談の状況
売上減少等で資金繰りが限界となり、法人債務、代表者保証、従業員、賃借物件、在庫等をどう整理すればよいか分からない。
検討する対応
法人と代表者個人の債務・資産を分け、事業継続の可能性、破産・再生、保証債務、従業員対応、資料保全を整理します。申立てまでの資金管理と時期も検討します。
ポイント
関係者が多く、資産の処分や一部の債権者だけへの支払いが問題になる場合があります。独断で動く前に全体を確認します。

刑事弁護

被疑者・被告人の弁護、少年事件、犯罪被害者側の告訴等を取り扱っています。

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家族が逮捕され、警察署も事件内容もよく分からない

ご相談の状況
警察から逮捕の連絡を受けたが、本人と連絡できず、今後の手続や面会方法が分からない。
検討する対応
警察署、逮捕日時、疑われている事実を確認し、早期の接見を検討します。本人から事情を聞き、取調べ対応、身体拘束、家族との連絡、証拠確保等の方針を立てます。
ポイント
逮捕直後は短期間に手続が進みます。情報が少ない段階でも、分かる範囲を整理して早めにご相談ください。
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警察から呼出しを受けたが、逮捕はされていない

ご相談の状況
参考人か被疑者か分からないまま事情聴取を求められ、何を話すべきか、資料を提出すべきか不安がある。
検討する対応
呼出しの内容、事件との関係、手元の資料を確認し、取調べ前の助言、捜査機関との連絡、供述方針、自首・出頭の要否等を検討します。
ポイント
在宅捜査でも供述調書や提出資料は後の処分に影響します。記憶にないことや事実と異なる内容に安易に同意しないことが重要です。
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身に覚えのない容疑をかけられた・少年が万引きを疑われた

ご相談の状況
本人は否定しているのに、目撃情報等を理由に犯人と扱われている。少年事件で学校や家庭への影響も心配している。
検討する対応
防犯カメラ、位置情報、購入履歴、関係者の供述等の客観資料を早期に確認し、本人の供述と照合します。少年事件では家庭・学校等の環境も含めて対応します。
ポイント
時間が経つと映像等が失われることがあります。否認事件では、本人の記憶だけに頼らず客観証拠を探すことが重要です。
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性犯罪・傷害等で、被害者との示談を検討している

ご相談の状況
起訴前または公判中で、謝罪と被害弁償をしたいが、本人や家族から直接連絡してよいか分からない。
検討する対応
認否と証拠関係を確認したうえで、被害者の意向と安全に配慮し、弁護士を通じた連絡・示談交渉を検討します。更生や再発防止の具体策も準備します。
ポイント
示談の適否と内容は事件ごとに異なり、成立も保証できません。直接接触が新たな問題を生むことがあるため、先に方針を確認します。
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犯罪被害について刑事告訴をしたい

ご相談の状況
警察に相談したが証拠や事実関係を整理するよう言われた、民事請求と刑事手続のどちらを選ぶべきか分からない。
検討する対応
犯罪事実、証拠、相手方の特定状況を整理し、告訴状の作成・提出、捜査機関への説明、民事上の請求との関係を検討します。
ポイント
被害を受けたことと、特定の犯罪の要件を証拠で示せることは別の問題です。時系列と資料の対応関係を明確にします。

その他の取扱事件

不動産、労働、債権回収、相続等についても、過去の事実と客観資料を丁寧に調べて対応します。

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古くから使ってきた土地の境界・所有関係を争われた

ご相談の状況
登記や地籍が現況と一致せず、隣地所有者から越境や明渡しを求められている。昔の経緯を知る人も少ない。
検討する対応
登記、公図、古い写真、固定資産資料、使用状況、関係者の説明等を集め、長期間の占有や境界の経緯を時系列で立証します。
ポイント
現在の見た目や当事者の認識だけでなく、過去の土地利用を示す資料が結論を左右する場合があります。
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タイムカードがなく、残業時間を証明できない

ご相談の状況
長時間働いていたが、会社が労働時間を記録しておらず、残業代を請求できるか分からない。
検討する対応
パソコンの起動記録、メール、入退館記録、業務日報、交通履歴等から勤務時間を推計し、会社側資料との照合や労働審判・訴訟を検討します。
ポイント
タイムカードがないだけで請求できないとは限りません。日常的な記録を散逸させず、複数の資料を組み合わせます。
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貸金・売掛金を請求しても支払われない

ご相談の状況
請求書や約束はあるが支払いがなく、相手方の資力も不明で、裁判をして回収できるか不安がある。
検討する対応
契約・納品・支払約束の証拠を確認し、通知、交渉、訴訟に加え、必要に応じて仮差押え等の保全手続と執行可能性を検討します。
ポイント
勝訴の可能性と現実の回収可能性は別です。財産が動く前に手続を選ぶ必要がある場合があります。
04

長年放置された相続で、関係者が多数になっている

ご相談の状況
不動産の名義が先代・先々代のままで、相続人が各地に広がり、誰と何を話し合えばよいか分からない。
検討する対応
戸籍と登記を収集して相続関係を確定し、遺産と争点を一覧化します。連絡・交渉、遺産分割調停、登記までの順序を組み立てます。
ポイント
世代が進むほど関係者と必要資料が増えます。まず当事者と対象財産を確定することが解決の出発点です。

まずは状況をお聞かせください。

相談内容と相手方を確認し、面談方法やご用意いただく資料をご案内します。